近代の科学的方法思考によって覆い隠されているもの、あるいは忘却されつつある西欧古代からの伝統を呼び起こしてその意識化を試み、科学的方法では検証し得ない〈人間の世界経験全体にかかわる〉真理と認識、伝統と理解を根源的に問うたガダマー哲学の真髄。 第二版まえがき 序論 第一部 芸術経験を手がかりとした真理問題の展開 第1章 美学的次元の乗り越え 第1節 精神科学にとっての人文主義的伝統の意味 a 方法の問題 b 人文主義的主導概念 α 教養 β 共通感覚 γ 判断力 δ 趣味 第2節 カントの批判による美学の主観主義化 a カントの趣味論および天才論 α 趣味の超越論的特徴 β 自由美および付属美に関する所説 γ 美の理想に関する所説 δ 自然と芸術における美への関心 ε 趣味と天才との関係 b 天才美学と体験概念 α 天才概念の進出 β 〈体験〉という語の歴史について γ 体験の概念 c 体験芸術の限界・アレゴリーの復権 第3節 芸術の真理に対する問いの再獲得 a 美的教養への疑念 b 美的意識の抽象化に対する批判 第2章 芸術作品の存在論およびその解釈学的意味 第1節 存在論的解明の手がかりとしての〈遊び〉 a 遊びの概念 b 姿への変容と完全な媒介 c 美的なものの時間性 d 悲劇性について──範例として 第2節 美学的帰結と解釈学的帰結 a 画像の存在価 b 機会的なものと装飾的なものとの存在論的根拠 c 文学の境界的位置 d 解釈学の課題としての再構成と統合 原注/訳注 あとがき
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