本書は、20世紀アメリカを代表する神学者で政治思想家ラインホールド・ニーバーの主著『人間の本性と運命』の第一巻『人間の本性』(Reinhold Niebuhr, The Nature and Destiny of Man, Vol. I: Human Nature, New York: Charles Scribner’s Sons, 1941)の半世紀ぶりになされた最新訳である。聖書の人間像を、自然と精神、時間と永遠、破壊性と創造性、罪人と神の像、原罪と原初的義などをめぐる弁証法的性格において分析し、それを古今の多様な思想との対話を通して新しく解釈し、その現代的意義を訴える。第二巻『人間の運命』(Vol. II: Human Destiny, New York: Charles Scribner’s Sons, 1943. 『人間の運命』高橋義文・柳田洋夫訳、聖学院大学出版会、2017年)と対をなして、アメリカの楽観主義的思想動向に衝撃を与えたニーバー人間学の極致を示す書である。 第1章:《人間自身にとっての問題》としての人間 第2章:人間の本性における生命力と形式の問題 第3章:近代文化における個人性 第4章:近代人の安易な良心 第5章:キリスト教的人間観の妥当性 第6章:神の像としての人間と被造物としての人間 第7章:罪人としての人間 第8章:罪人としての人間(承前) 第9章:原罪と人間の責任 第10章:原初的義(justitia originalis)
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