お前の指を、腕を、舌を、愛着した。僕はお前に恋していたーー。相手は旧制中学の美しい後輩、清野少年。寄宿舎での特別な関係と青春の懊悩を、五十歳の川端は追想し書き進めていく。互いにゆるしあった胸や唇、震えるような時間、唐突に訪れた京都嵯峨の別れ。自分の心を「畸形」と思っていた著者がかけがえのない日々を綴り、人生の愛惜と寂寞が滲む。川端文学の原点に触れる知られざる名編。
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「少年」はこれまで2人に選ばれています。この本を選んだ人の約50%が「イワンの馬鹿 トルストイ民話集(全7作品)」も一緒に選んでいます。
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