“祭政一致考”“事依佐志論”“神助説”の三部からなる「鳥見のひかり」は、昭和19年秋から翌20年春にかけて発表された。神道思想が喧伝される戦時下、しかも国土の戦場化を覚悟しなければならない時期に、産土の地にある鳥見山と国の成り立ちに思いを致し、肇国と祭ごとの真義を明らかにすべく執筆された戦中最後の文章である。一方、昭和18年秋から翌早春にかけて草された「天杖記」は、上梓を予定して校正作業に一年を費やしたものの、公刊の機を失って戦後永らくの間、著者の許に蔵されていた作である。多摩に御狩りした明治天皇の行蹟と供奉し奉迎する人たちとのおおらかな交歓を「古代絵巻」さながらの物語として再現した類例のない文章である。
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