インド亜大陸のほぼすべての地を統一したマウリヤ朝第三代の王・アショーカ。ダルマ(法)による政治を行い、八万四千におよぶ塔の建立、五年大会の開催など、仏教の守護者として歴史的に名高い。本書は、その生涯をサンスクリット原典から訳出。王はいかにして熱烈な仏教徒となったのか──。家族をめぐる劇的な出来事をはじめ、伝記は興味深い逸話に満ちている。古代インドにおける仏教徒の世界観や人生観が王の行跡から垣間見えるとともに、凡夫の煩悩を持ちながら聖なる世界を希求したアショーカの姿は、現代を生きるわれわれを引きつけてやまない。巻末には本書をめぐる詳細な解説を付す。 まえがき 1 土くれの布施 2 太子選定 3 残忍アショーカ 4 八万四千の塔 5 ウパグプタとの会見 6 仏跡巡拝 7 菩提樹供養と五年大会 8 クナーラ王子の悲劇 9 ヴィータショーカの出家 10 半アーマラカ果の布施 注 解説 付録 「アショーカ王伝」と「ヨサファット物語」 ちくま学芸文庫版へのあとがき 固有名詞索引
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