================ 萩尾望都さん、絶賛! ================ これは21世紀の「地球幼年期の終わり」だ。 山間の夏祭りの中で少年や少女が変化していく。 進化なのか? 人類はどこへ向かうのか? 巡る星々。過去と未来。 愛、愛はどこへ行くのか? ※萩尾望都版カバーは在庫がなくなり次第、通常カバーで販売します ===== 著者より ===== 吸血鬼ってなんなんだろう、 と子供の頃からずっと考えていた。 人類の進化の記憶の発露なんじゃないか、 とどこかで感じていた。 一方で、うんと狭いところで うんと大きい話を書いてみたいと思っていた。 昨今言われる「グローカル」というのが 念頭にあったのかもしれない。 またしても、 ものすごく時間が掛かってしまったが、 この二つの課題をやり遂げられたのかどうかは、 今はまだ自分でもよく分からない。 恩田陸 ==================== 【あらすじ】 14歳の少女高田奈智は、 4年ぶりに磐座の地を訪れた。 これから2カ月の間、 親戚が経営する旅館で世話になりながら、 昼間は磐座城周辺で行われる、 あるキャンプに参加することになっている。 事情をよく知らぬまま この地を訪れた奈智であったが、 到着の翌朝、体の変調を感じ、 激しく多量に吐血してしまう。 やがて奈智は、親戚の美影深志や 同じキャンプに参加する天知雅樹らから、 磐座でのキャンプの目的を聞くことになる。 それは、星々の世界ーー 外海に旅立つ「虚ろ舟乗り」を育てる ことであった。 虚ろ舟の聖地である磐座に集められた 少年少女たちは、徐々に体が変質し、 やがて、歳をとらない体となる。 食べ物もほとんどいらなくなり、 心臓に銀の杭を打たない限り、 死ぬことはない。 そのかわり変質体となると、 一定期間、他人の血を飲まないと、 死んでしまうという。 変質の過程で初めて他人の血を飲むことを、 「血切り」と呼ぶ。 深志は奈智の血切りの相手は 自分だと昔から決めていたと言うが、 奈智は、他人の血を飲むなどという 化け物じみた行為は嫌だと、思い悩む。 そんなことなら、虚ろ舟乗りなんかに、 なりたくない……と。
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