ブッダのことばを検証し、さとりを吟味する。仏教とは本来、思索する宗教であった。仏教の長い歩みに蓄積された思考の方法と西洋出自の発想とを、近年の現象学や心の哲学の動向をも踏まえて擦り合わせる。 実体化された世界を解体し、真の実在に至る道はどこにあるのか、無我説のドグマを越えて、光り輝く自己の本質に出会えるのか、 日常知とさとりの知との交点を目指す比較思想の旅路……。 インド仏教の伝統から発掘され、今日に継承されるべきものとは。 目 次 序 章 比較思想から見た仏教認識論 第一章 ダルマキールティと仏教認識論の伝統 第二章 仏教認識論の基礎──プラマーナとは何か 第三章 仏教認識論と所与の神話 第四章 知覚と存在──独自相管見 第五章 構想力と実体視 第六章 自己認識と主観性 終 章 信仰と理性の中道を目指して
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