私がアルチュセールの書物に初めて出会ったときの衝撃は,きわめて大きいものであった。当時,紹介されたばかりの『マルクスのために』は早速買いそろえ,むさばり読んだものである。現在では,アルチュセールは国際的に影響をもつ思想家となった。マルクス研究に限らず哲学的思考一般をめぐっても,アルチュセールは何かと話題の中心に立つ。彼は,簡潔な文体と凝縮された小著をもって,二〇世紀後半の西洋思想の巨大なうねりと展開の中で重要な一端を担い続けている。 目次(内容と構成) 序 --読者へ 1 アルチュセールの課題 思想の経験 フランスのマルクス主義 思想的課題 2 アルチュセールの思想形成 フランスの科学哲学 マルクス主義の論争的状況 3 アルチュセールの仕事 初期マルクス研究 弁証法研究 1 ヘーゲルの転倒について 2 矛盾と重層的決定 3 理論的実践 4 社会的全体の理論 5 ヘーゲルの遺産 『資本論』研究 1 マルクスの認識論 2 経済学批判の意味 イデオロギー論 1 イデオロギーの二つの成層 2 イデオロギー一般の構造 3 国家のイデオロギー装置 むすび あとがき 参考年表 さくいん
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