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死神うどんカフェ1号店 二杯目

死神うどんカフェ1号店 二杯目

石川 宏千花

講談社

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命を落としかけ、心を閉ざしていた高1の希子の前に、突如あらわれた《死神うどんカフェ1号店》。死神である店長の星海九嵐の力で、“半分生き返った”元クラスメイトの亜吉良との約束で、希子は店へ通うようになる。九嵐の後輩だという店員の一淋と深海は、まだ九嵐を死神にもどすことをあきらめていなくて、死亡予定者を見つけては会わそうとする。その彼らにしかわからない命の危険が、希子に迫ろうとしていた……。 「あー、やっと希子がきたー」  店内に入るやいなや、底抜けに明るい声が希子を出迎えた。  あわてて、しーっ、とくちびるの前に人差し指を立てる。 「だめですよ、一淋さん。お客さんがいるのに、大きな声出しちゃ」 「あれ? だめ?」 「だめです」  くせ毛風のアレンジがほどこされた明るい色の髪に、あごが細く、目が大きいこの青年は、《死神うどんカフェ1号店》の従業員だ。  無地の白い丸首Tシャツに、カフェの従業員風のギャルソンエプロンを腰の低い位置に巻くのが、このお店の制服の代わりになっている。  福富一淋、といういかにも日本人らしい名前を持ってはいるものの、実際には、日本人でもなければ、人ですらない。  その正体は、死神だーー。 *   命を落としかけ、心を閉ざしていた高1の希子の前に、突如あらわれた《死神うどんカフェ1号店》。死神である店長の星海九嵐の力で、“半分生き返った”元クラスメイトの亜吉良との約束で、希子は店へ通うようになる。 九嵐の後輩だという店員の一淋と深海は、まだ九嵐を死神にもどすことをあきらめていなくて、死亡予定者を見つけては会わそうとし、希子はあらためて彼らが異質の存在であることを痛感する。その彼らにしかわからない命の危険が、希子に迫ろうとしていた。--思いがけず差しのべられた救いの手。さまざまな人のあたたかな思いが、希子の押し殺していた感情を呼び覚ます。

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