My 9 Books
老子

老子

金谷 治

講談社

Chosen by 5 people

『老子』は、『論語』とならぶ中国の代表的な古典である。その思想は、人間はその背後に広がる自然世界の万物のなかの一つであるという自然思想の立場をつらぬくことにある。したがって老子は、人間の知識と欲望が作りあげた文化や文明にたいして懐疑をいだき、鋭く批判する。無知無欲であれ、無為であれ、そして自然に帰って本来の自己を発見せよ、という。中国思想研究の第一人者が説く老子の精髄。 「素朴な自然に対立するものは、人間的な作為であり技巧であり、また、それによって積みあげられていく文化である。自然思想としての老子では、人間が作りあげた文化やあるいは文明とよばれるものに対する、懐疑ないしは批判の心が強い。 「五色をまじえた色彩は、人の目をくらませる。五音をまじえた音楽は、人の耳をだめにする。五味をまじえた料理は、人の味覚をそこなう。乗馬や狩猟の歓楽は、人の心を狂わせる。手にはいりにくい珍品は、人の行動を誤らせる」(第十二章)。  手のこんだけばけばしい作りごと、そして貴族たちの贅沢な嗜みは、人としての純朴な本来性をそこなうだけだという。人間の人間らしさというものは、立場を変えていえばそうした手のこんだ文化を作りあげるところにこそあるともいえる。現に儒家の人びとはそう考えて、礼楽の文化主義をつらぬいた。文化の恩恵を受けて育ってきた現代のわれわれも、どちらかといえば文化の礼讃にまわって、文化の発展のために寄与したいと願うのがふつうであろう。しかし、老子は反対であった。  文化とは何かというその本質を、老子は見究めたのである。」(「解説」より)

Recommended books if you like "老子"

Based on data from 5 people who chose this book

陶淵明全詩文集

陶淵明全詩文集

陶淵明, 林田 愼之助

Chosen together by 2 people

人を動かす 改訂新装版

人を動かす 改訂新装版

D・カーネギー, 山口 博

Chosen together by 2 people

スッタニパータ ブッダの言葉

スッタニパータ ブッダの言葉

今枝由郎

Chosen together by 2 people

方丈記

方丈記

鴨長明, 蜂飼耳

Chosen together by 2 people

幸福について

幸福について

ショーペンハウアー, 鈴木芳子

Chosen together by 2 people

人生の短さについて 他2篇

人生の短さについて 他2篇

セネカ, 中澤務

Chosen together by 2 people

君主論

君主論

マキアヴェリ, 池田 廉

Chosen together by 2 people

語録;要録

語録;要録

エピクテトス, 鹿野治助

Chosen together by 2 people

荘子(そうじ)(1)

荘子(そうじ)(1)

荘子, 森三樹三郎

Chosen together by 2 people

新世界より(上)

新世界より(上)

貴志 祐介

Chosen together by 2 people

徒然草(一)

徒然草(一)

三木 紀人

Chosen together by 2 people

不夜城

不夜城

馳 星周

Chosen together by 2 people

Find recommendations for other books

What are your 9 books?

Create your bookshelf