女性を縛る結婚制度や社会道徳と対決し,貧乏に徹しわがままに生きたアナキスト,伊藤野枝.パートナーの大杉栄とともに国家に惨殺されるまでの二八年の生涯を,体当たりで描き話題を呼んだ,爆裂評伝.「あなたは一国の為政者でも私よりは弱い」.一〇〇年前を疾走した野枝が現代の閉塞を打ち破る! 解説=ブレイディみかこ はじめに あの淫乱女! 淫乱女!/野枝のたたりじゃあ!/もはやジェンダーはない、あるのはセックスそれだけだ 第一章 貧乏に徹し、わがままに生きろ お父さんは、はたらきません/わたしは読書が好きだ/わたしはけっしてあたまをさげない/きょうから、わたし東京のひとになる 第二章 夜逃げの哲学 西洋乞食、あらわれる/わたし、海賊になる/ど根性でセックスだ/だれかたすけてください、たすけてください/恋愛は不純じゃない、結婚のほうが不純なんだ/究極の夜逃げ 第三章 ひとのセックスを笑うな 青鞜社の庭にウンコをばら撒く/レッド・エマ/野枝の料理はまずくて汚い?/もっと本気で、もっと死ぬ気で、ハチャメチャなことをかいて、かいてかきまくれ/(一)貞操論争/(二)堕胎論争/(三)廃娼論争/大杉栄、野枝にホレる/急転直下、自分で自分の心がわからぬ!/約束なんてまもれない、結婚も自由恋愛もしったことか/カネがなければもらえばいい、あきらめるな!/オバケのはなしーー葉山日蔭茶屋事件/吹けよあれよ、風よあらしよ/絶交だ、絶交である。 第四章 ひとつになっても、ひとつになれないよ マツタケをください/すごい、すごい、オレすごい/亀戸の新生活ーーようこそ、わが家へ/イヤなものはイヤなのだ/あなたは一国の為政者でも私よりは弱い/主婦たちがマジで生を拡充している/魔子は、ママのことなんてわすれてしまいました/結婚制度とは、奴隷制のことである/ひとつになっても、ひとつになれないよ/友情とは、中心のない機械であるーーそろそろ、人間をやめてミシンになるときがきたようだ/家庭を、人間をストライキしてやるんだーーこの腐った社会に、怒りの火の玉をなげつけろ! 第五章 無政府は事実だ 野枝、大暴れ/どうせ希望がないならば、なんでも好き勝手にやってやる/絞首台にのぼらされても、かまうものか!/失業労働者よ、団結せよ/無政府は事実だーー非国民、上等! 失業、よし!/村に火をつけ、白痴になれ/わたしも日本を去り、大杉を追っていきます/国家の犬どもに殺される/友だちは非国民ーー国家の害毒は、もうバラまかれている 注 参考文献 写真出典 伊藤野枝略年譜 あとがき いざとなったら、太陽を喰らえ/はじめに行為ありき、やっちまいな 岩波現代文庫版あとがき 解説『村に火をつけ、白痴になれ』を語るとき、人は羨望し、祝福する……………ブレイディみかこ
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