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ヨブ記1

ヨブ記1

ミルトス・ヘブライ文化研究所

ミルトス

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神によって敬虔さを認められたヨブは、人生の不条理に打ちのめされ、遂に「私が生まれた日は呪われよ」と絶望を叫ぶーー神は正義か、人の苦難に意味はあるのか、ヨブの疑問は深く激しい。3名の友人と繰り広げられる対話と論争の中で叫ぶヨブの言葉を、原文のヘブライ語で読むとより一層心に響く。 ヨブ記1〜21章を収録。ヘブライ語原文から日本語への逐語訳で、原典の微妙なニュアンスを味わうことができる。ヨブ記を基にゲーテは『ファウスト』を、ドストエフスキーは『カラマーゾフの兄弟』を創作した。 へブライ語聖書対訳シリーズーー刊行の言葉ーーより 聖書は日本においても隠れたベストセラーとして、これまで幾多の邦訳聖書が刊行され、読み継がれてきた。さて、聖書というとき、原典はギリシア語で書かれた新約聖書と、ヘブライ語で書かれた旧約聖書(一部はアラム語)より成り立っている。その翻訳の歴史は、古くは聖フランシスコ・ザビエルが1549年に持参した邦訳『マタイ伝』の一部にさかのぼるといわれ、最近では1987年に新共同訳が完結した。先人たちの努力による、翻訳という大変な難事業を通して、聖書への道が我が国にも拓かれてきたのである。 ただし、聖書に限らず、一般の文学や古典にも当てはまることだが、翻訳を幾種類か読み比べるとき、だれもが戸惑う経験がある。それは、あたかも異なった原文から訳出されたかのような意味合いを持つ翻訳箇所に、しばしば出会うことである。しかし、いかに立派な翻訳であっても、翻訳が原典のもつニュアンスをすべて、また正確に伝えるのは不可能に近い。 すでに、紀元前2世紀に書かれた旧約聖書外典の『シラ書』が、次のように語っている。「我々は、懸命に努力したのであるが、上手に翻訳されていない語句もあると思われるので、そのような箇所についてはどうかお許し願いたい。というのは、元来ヘブライ語で書かれているものを他の言語に翻訳すると、それは同じ意味合いを持たなくなってしまうからである。この書物だけではなく、律法および他の書物でさえも、いったん翻訳されると、原著に表現されているものと少なからず相違してくるのである」 したがって、熱心な読者がより深い理解を求めて、翻訳から原典に直接触れることを望むのは、しごく当然であろう。もちろん、原典への道は容易ではない。とりわけ、ヘブライ語のような馴染のうすい古典語で綴られた旧約聖書の場合、原典講読はごく少数の専門家のみに限られてきた。しかし近年、邦訳聖書の普及と聖書への関心が高まるのにつれて、一般の人々の間にも旧約聖書原典そのものに親しみたいとの要望が上がっている。 幸いにもユダヤ人によって再建された国、イスラエルにおいて、その言語も復活されたことは、言語学史上奇跡的な偉業と見られている。その結果、現代語から入って聖書ヘブライ語を身近なものとして学ぶことができるようになった。編者らはその恩恵に浴した一人一人である。 刊行の言葉 本書の特長と使い方 発音について 文法用語略語表 脚注について 本文 解説 ヨブ記について(1)

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