中世寺院を舞台として、中世の人々は何を願いどのように生きたのか。小野小町伝説が伝わる随心院と伝承の担い手、平家滅亡後生き残った建礼門院たちが尼となり生きた寂光院、法隆寺の裁判権と断罪の対象となった寺僧・民衆、像内納入品に見る庶民の信仰心、橋勧進と律僧の交通路整備、南都七大寺の年中行事など、多様な事例の史料を緻密に読み解き、そこに色濃く残る中世の人々の生活、思考・心情を解き明かす。 《目次》 序 第一章 番場蓮華寺と一向俊聖 一 六波羅探題北条仲時の滅亡 二 一向俊聖の行動と思想 三 番場蓮華寺と箕浦荘 四 一向宗と畜生道 第二章 京都・小野小町伝説の道 一 小野随心院と小町伝説 二 市原野小町寺と「通小町」 三 南山城井手の小町塚 第三章 中世の尼と尼寺──建礼門院とその女房を中心に 一 建礼門院と寂光院 二 四天王寺と理円房・髑髏尼 三 法華寺の尼たち 第四章 戦国時代の法隆寺と門前検断──『衆分成敗引付』を中心に 一 盗みと検断執行 二 法隆寺と門前郷住民 三 寺僧・郷民の寺社参詣と質取行為 第五章 庶民の願い極楽浄土──海印寺寂照院・光林寺の像内納入文書から 一 海印寺と宗性 二 寂照院仁王像の造立 三 光林寺の阿弥陀如来立像像内納入文書 四 祇王・祇女・閉の名前 第六章 鎌倉仏教の勧進活動──律宗の勧進活動を中心に 一 顕密寺社の復興と勧進 二 律宗の海上交通路進出 三 橋勧進と橋寺──泉橋寺・宇治放生院・一条戻橋寺 第七章 源実朝室西八条禅尼と遍照心院 一 実朝室の出生と実朝との婚姻 二 西八条禅尼と遍照心院 三 廻心房真空と遍照心院・安達泰盛 四 律宗寺院遍照心院 第八章 中世大安寺の年中行事 一 禅恵・玄基による大安寺の復興 二 大安寺の年中行事 第九章 延方普門院の船越地蔵と忍性 一 普門院船越地蔵と忍性 二 船越地蔵の霊験譚 三 地蔵堂柱の地蔵講交名と潮来遊女 初出一覧 文庫版あとがき
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