いまこそ、歴史学にもっと論争を! 「民衆思想史」研究によって学界に大きな足跡を残した安丸良夫は、それまでの歴史学界や当時の日本社会といかに対峙し、そこからいかなる思想史を構想しようとしていたのか。 自身の研究や経験を回顧・省察した方法論的論考を中心に収め、その思想的格闘の軌跡を示す。 歴史学の有用性が問われつつある現代に、あらためて読まれるべき名著が待望の文庫化。解説=谷川 穣 ※本書は1996年5月に校倉書房より刊行された書籍の文庫版です。 【目 次】 はしがき 第1部 方法への模索 一 日本マルクス主義と歴史学 二 方法規定としての思想史 三 『明治精神史』の構想力 四 「民衆思想史」の立場 五 思想史研究の立場ー方法論的検討をかねてー 六 前近代の民衆像 七 民衆史の課題についてー井上幸治『近代史像の模索』・林英夫『絶望的近代の民衆像』を読むー 八 史料に問われて 九 文化の戦場としての民俗 第2部 状況への発言 十 日本史研究にもっと論争を! 十一 歴史研究と現代日本との対話ー「働きすぎ」社会を手がかりにー 十二 日本の近代化についての帝国主義的歴史観 十三 反動イデオロギーの現段階ー歴史観を中心にー 十四 近世思想史研究と教科書裁判ー原告側補佐人として出廷してー 解説 『〈方法〉としての思想史』を読む、それぞれの意味 (谷川 穣)
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