〈今、初演の『ふくすけ』のパンフレットを見返すと、やはり二十代の伊勢志摩や池津祥子、宮藤官九郎など、大人計画に初期からいるメンバーの名前を散見するが、みな、目つきが悪かった。なかでも温水洋一の目つきは群を抜いて陰気だった。正直、あの目つきがなければ「ふくすけ」というキャラクターも作品自体も生まれなかったと思う。/目つきの悪い作家が、目つきの悪い俳優たちに台詞を書いていたのである。/そりゃあこんな作品になるか。名作である。〉(本書「あとがき」より) 松尾スズキの伝説の作品が、12年ぶりに読める! 薬剤被害によって障がいを負った少年“フクスケ”をめぐり、さまざまな境遇の人物たちが、底なしの悪意と情愛に突き動かされて必死にもがきつつ生きるさまを、毒々しくも力強く活写する壮大な人間ドラマ。ゆるいヒューマニズムを揶揄し、“悪”もまた人の姿であることを圧倒的な筆力で描き出した傑作戯曲。今回は、サブタイトルを「歌舞伎町黙示録」と題して全面改稿。 トキシックにもほどがある、哀しいくらいに美しい、怒濤のダークエンタテインメント。
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