南北朝時代の南朝・北朝のどちらが正統かをめぐる明治末の大論争は深刻かつ複雑な政治的・社会的事件だった。現代の歴史問題の原点となった事件を徹底検証する。 国定教科書の記述をきっかけとして起きた、日本の南北朝時代において南朝と北朝のどちらが正統かをめぐる明治末の論争は、当時の閉塞的な政治状況もあり、重大な政治問題と化した。最終的に政府は危機を乗りこえたが、深刻なダメージを負った。多様なアクターがそれぞれ自分の信念や思惑をもって活動した結果として生じた、深刻かつ複雑なこの南北朝正閏問題を、現代政治における歴史問題・皇室報道問題の原点として徹底的に掘り下げて考察。そこから浮かびあがる近代日本の特質に迫る。 はじめに 第一章 南北朝正閏問題の背景 第二章 南北朝正閏問題の突発 第三章 藤沢元造の質問に向けて 第四章 大日本国体擁護団と政府弾劾決議案 第五章 桂内閣による「第一の政治決着」 第六章 南北朝正閏論争の構造 第七章 桂内閣による「第二の政治決着」 おわりに 参考文献 言説分析原典一覧 あとがき
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