戦国の村=民衆から目をそらさず、その視座から統治権力の本質にせまり、新たな全体史に挑む藤木史学。学界・読書界に多大な影響を与えた藤木久志氏の、単著未収録の論稿のうち20編を選んだ本書は、藤木史学のエッセンスが凝縮され、その全貌を学ぼうとする者の入口として好適の1冊となる。編集は稲葉継陽氏(熊本大学教授)と清水克行氏(明治大学教授)。 序 比較史の魅力 第1部 民衆と戦場の現実 刀狩りー兵と農の分かれた社会へ/廃刀令の通説を疑う/戦国民衆像の虚実/村に戦争が来た/戦場の村のメンテナンス・システム/中世戦場の略奪と傭兵ー「応仁の乱」の戦場からー/雑兵たちのサバイバル・システム/秀吉の朝鮮侵略と名護屋 第2部 飢饉の実態 弘治年間の村々の災害/永禄三年徳政の背景ー歴史のなかの危機にどう迫るかー/戦国甲斐の凶作情報を読む/飢餓と戦争の鎌倉社会/ある荘園の損免と災害ー東寺領播磨国矢野荘の場合ー 第3部 地方からの視点 関東公方領のアジール性/領域勧農の記憶ー南奥の「白川家年中行事」断章ー/上杉謙信の印象/北奥から見た豊臣政権/和知の山論/市の立つ日 初出一覧 解説 藤木史学 そのスケールと成り立ち………………稲葉継陽(熊本大学教授)
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