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精神分析という営み

精神分析という営み

藤山直樹

岩崎学術出版社

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●精神分析の実践に関わる私のこころはその営みに巻き込まれ,私であることをいくぶんか失っている。失っては取り戻す,その運動こそが,精神分析の営みの中で患者がふたたび「生きる」ことの裏づけになっているのである──。土居健郎をして「ほとんどフロイトを越えている」と言わしめた著者の代表作。 ●私は以前から精神療法はどのような形のものであれ一種の劇のようなものだと考えていて、その考えを早い時期の拙著の}つの中でのべたことがある。ところで本書の著者はその点が私以上にわかっているようだ。だからこそ彼の書く文章もまた生き生きとしてくるのだろう。彼の症例に出て来る人物は治療者を含めて患者がすべて生きている。英語にジューシ(juicy)という形容詞があるが、彼の書く文章がまさにそれである。読者はいったんこの本を読みだすと、まさに巻を措く能わずという心境になるのではないか.本書によって多くの読者が精神分析という営みにはどのような陥穽が潜み、また それがどのような醍醐味をもたらすものであるかを知ることを願ってやまない。(土居健郎「序文」より) ●目次 序文 土居健郎 序にかえて 1章 「私」の危機としての分析的営み 2章 こころの空間,治療の空間 3章 逆転移に「利用される」ことー自己愛との交わり 4章 ものが単なるものでなくなることーわからないこと,生きていること,開かれること 5章 ひきこもることとつながること 6章 エディプス,プレエディプス,私たちの生きる場所 7章 中立性という謎 8章 共感という罠ー不可能な可能性 9章 カウチ,隔たりと生々しさの逆説 10章 プライヴェートな営み,生きた空間 あとがき 初出一覧/文献/人名索引/事項索引

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