のちに街をおそった災難、用務員さんの事故、それに「ねずみ男」の最期を予言したときにさえ、クーツェの足音はしごく無表情だった。ぼくにしかきこえないかわいた声でクーツェはさまざまなことをぼくだけに告げた。淡々と麦をふみつづけながら。音楽家を目指した少年のビルドゥングスロマン。人生のでたらめな悲喜劇を、真実の音がつらぬく。物語作家いしいしんじ、驚嘆の大長編。
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