古代を実感することを通して、日本人の心の奥底を開示した稀有な思想家・折口信夫。若い頃から彼の文章に惹かれてきた著者が、その未来的な思想を鮮やかに描き出す。「自分が読み続けてきた折口信夫の学問をまるごとつかみとり、その中から二十一世紀の日本人の思想として生き続けるにちがいないと思われる、彼の思想のエッセンスを取り出す」(本文より)。あらたに2編を増補し文庫化。解説 持田叙子 序文 奇跡のような学問 第一章 「古代人」の心を知る 「いま」を生きられない人/「古代」の広がりと深さ/文字の奥を見通す眼/姿を変化する「タマ」/精霊ふゆる「ふゆ」/文学も宗教も突き抜けた思考 第二章 「まれびと」の発見 折口と柳田──「神」をめぐる視点/「まれびと」論の原点/「南洋」へのノスタルジー/「あの世=生命の根源」への憧れ 第三章 芸能史という宝物庫 芸能史を再構成した二人/芸能者への奇妙な共感/苛酷な旅からつかんだもの/芸能とは「不穏」なものである/不穏だからこそ「芸能」を愛す 〈コラム〉 大阪人折口信夫 第四章 未来で待つ人 とびきりの新しさ/死霊は踊る/「あの世」への扉が開かれるとき/高野山と二上山とを結ぶ線/「日本」を超え「人類」を見る眼 第五章 大いなる転回 キリスト教との対話/未成立の宗教/「神道の宗教化」という主題/超宗教としての神道へ 第六章 心の未来のための設計図 神道の新しい方向/ムスビの神/三位一体の構造/折口のヴィジョン ムスビの神による人類教 天竜川という宝庫 折口信夫 略年譜 解説 いつも心に折口信夫 持田叙子
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