ユダヤ系ドイツ人として,ハイデガーやヤスパースに学んだハンナ=アーレントは,ナチス政権成立とともにドイツに離れ,アメリカに渡って,『全体主義の起源』を発表した。この作品で自分達を絶滅の淵に追いやった全体主義とは一体何だったかを普遍的な形で表現しようとした。その後の彼女は,公民権運動やベトナム反戦時代のアメリカで,自由・討論・公共性をキーワードに政治のあり方や,大衆社会や消費者社会のあり方を描いた。彼女の立ち向かったところは,二〇世紀とは,現代とは何かの考察であった。 目次(内容と構成) まえがき 1 ハンナ=アーレントの生涯 --前半生を中心に 一 少女時代 二 学生時代 三 ナチスの台頭 四 ドイツを脱出 無国籍ユダヤ人なる 五 アメリカへの移住とアウシュヴィッツの衝撃 2 『全体主義の起源』 一 『全体主義の起源』の執筆 二 「第一部 反ユダヤ主義」 三 「第二部 帝国主義」 四 「第三部 全体主義」 五 第三部の成立をめぐって 3 その後の諸著作 一 『人間の条件』 二 『イェルサレムのアイヒマン』 三 『革命について』 四 『カント政治哲学の講義』と『精神の生活』 まとめにかえて あとがき 年譜 参考文献 さくいん
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