活版印刷・羅針盤・火薬はルネサンス期の三大発明と呼ばれ,その後のヨーロッパの文化や社会の革新・発展に大きく貢献した。とりわけ活版印刷術の発明によって,それまでの写本に比べて書物が著しく速く大量生産されるようになり,半世紀後の人文主義・宗教改革の思想がすみやかに広範に伝播していった。本書は活版印刷術が具体的にどのようなもので,これを発明したグーテンベルクがどのような生涯をたどったのかについて,最新の研究成果を踏まえて,当時の社会的・文化的背景との関連にふれつつ,分かりやすく叙述したものである。 目次(内容と構成) はじめに 第一章 時代背景 --十四・五世紀のマインツ 1 政治・経済・社会的背景 2 書籍を中心とした文化的背景 第二章 グーテンベルクの先祖、出生、青少年時代 1 グーテンベルクの先祖 2 グーテンベルクの出生と青少年時代 3 成人後のグーテンベルク 第三章 シュトラースブルク時代 1 シュトラースブルク居住の直接の動機 2 シュトラースブルクでの仕事 第四章 マインツへの帰還 1 新たな出発 2 マインツにおける初期印刷物 3 活版印刷技術の完成へ向けて 第五章 発明のクライマックス --聖書の印刷 1 『四十二行聖書』の印刷 2 フスト、グーテンベルクを提唱 第六章 グーテンベルク工房とフスト&シェッファー工房の並立 1 ペーター=シェッファーの登場 2 フスト&シェッファー工房の発展 3 グーテンベルクのその後の活動 第七章 マインツにおける騒乱と晩年の生活 1 マインツ大司教の座をめぐる争い 2 マインツにおける熱い戦い 3 エルトヴィルへの亡命と晩年の暮らし 4 グーテンベルクの死 第八章 活版印刷術の伝播 1 ドイツの他の都市への伝播 2 ヨーロッパ諸地域への伝播 おわりに --グーテンベルク研究史 年譜 参考文献 さくいん
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