東アフリカに「待つことを知る」人びとがいる。正義を希求し、法を探究する人間、社会を語る人間の姿を描き、法とは何かを問い直す。 人間の裁きに宿る根源的困難に、アフリカの人びとはそれぞれの方法で対処している。ある農村では、即効性のない呪物を使い、時間をかけて解決を図る。やがて訪れる自身と周囲の環境・現実理解の変化、そして待つことを知る者の姿がそこにあった。人間による正義の希求、人間的法の探究をめぐる民族誌的発見から真の〈法人類学〉へ。 はじめに I 待つことを知る正義 第一章 待つことを知る社会の正義─オルタナティブ・ジャスティスの人類学 第二章 個を覆い隠す社会─イゲンベ地方の紛争処理における平等主義と非人格性 2 他者を知る法の理論 第三章 人間的法主体から社会的法主体へ─リーガル・プルーラリズムの人類学 第四章 アフリカ法の柔軟性と確定性─イゲンベ地方の婚資請求訴訟の分析から 3 人を知る法の理論 第五章 人と人との絆を律する法─身分契約の人類学 第六章 アフリカ法の形式主義と反形式主義─グシイ慣習婚の成立要件をめぐって 4 法を知る人類学 第七章 法と人間─法人類学総説 第八章 法と政治─もうひとつのパラドクス おわりに 注 参照文献 あとがき 初出一覧 索引
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