『共生の作法』につづいて紡がれた「リベラリズムの哲学的再生を図る」挑戦の書。初版から20余年、「公共」が改めて問われる。 文化的同質性やコンセンサスの仮構を引き裂く価値対立の下で公共性はいかにして可能か。このアポリアを引き受けるリベラリズムは、公共性の哲学によって自由を自己中心性の檻から解放する。それは権力からの自由も権力への自由も陥る「他者からの自由」の陥穽を抜け出て、「他者への自由」の地平を開く。増補論考を加え、新装版へ! まえがき 第一章 序説──なぜリベラリズムが問題なのか 一 「リベラル・ブーム」を超えて 二 正統性危機の位相転換 三 共同体論の批判 四 ポスト共同体論的リベラリズムの問題状況 第一部 リベラリズムの秩序構想 第二章 自由への戦略──アナキーと国家 一 ハヴェルの懐疑 二 リベラリズム 三 階級的国家論 四 アナキズム 五 国家の内在的超越 第三章 公共性の哲学としてのリベラリズム 一 価値対立と公共性 二 公共的価値としての正義 第二部 共同体論との対話 第四章 共同体論の諸相と射程 一 社会的背景 二 多面性と統一性 三 意義と限界 第五章 共同体と自己解釈的存在 一 法の限界問題とリベラリズム 二 共同体論のリベラリズム批判 三 解釈的自律性 四 自己解釈的存在と共同性 第三部 自由の試練 第六章 「自由世界」のディレンマ 一 「自由世界」は勝ったのか? 二 ディレンマ 三 二つの道 第七章 自由の逆説──リベラリズムの再定位 一 二重の逆説 二 自由の権力性 三 他者性の政治──闘争的敬意から正義へ 四 自由の試練 [増補]浮かれし世界が夢の跡──リベラリズムの哲学的再構築 一 「折り返し点」の総括 二 時代背景──ポスト冷戦時代の夢の崩壊 三 幻滅のあとに──リベラリズムへの帰責 四 リベラリズムの再定義──自由に対する正義の優位 五 ロールズとの対峙──黙殺された普遍主義的正義理念の復権 六 サンデルとの対峙──リベラリズムにおける公共性志向の根源性 七 「一階の公共性」から「二階の公共性」へ 八 「他者からの自由」から「他者への自由」へ 〈追記〉 「井上戯画」の歪みを正す 註 索引(人名・事項)
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