なぜ、エゴイストであってはいけないのか? この素朴な問いかけの根源性を自覚し、正義の探究は始まった。35年を経て増補版刊行! 「現代日本社会のなかでの正義を原寸大の姿において問いなおし、異質な自律的人格の共生という社交体の理念を求めて「会話としての正義」の構想を提示する、現代自由学芸の騎士による挑戦の書」として若き日の著者のもとで誕生し、サントリー学芸賞を受賞した本書。35年後の増補論考を加え、いまあらためて「正義」に向き合う。 まえがき 第一章 正義論は可能か 一 「セーギの味方」 二 「正義よりも平和を」 三 階級利害還元論 四 相対主義 五 「それで?」 第二章 エゴイズム──倫理における個と普遍── 一 正義と不正 二 形式的正義の「内容」 三 正義とエゴイズム 四 ディケーの弁明 第三章 現代正義論展望 一 問題状況 二 正義の概念 三 正義理論の諸類型 四 論争への招待 付説一 内在的制約説について 付説二 規範経済学の新展開──塩野谷祐一氏の近著に寄せて── 第四章 リベラリズムと国家──社会契約説の可能性と限界── 一 国家論と正義論の接点 二 自然状態モデルの構造 三 自然状態モデルと契約モデルとの関係 四 契約モデルは無用か 五 合意モデルの再構成──ロールズとノーズィックの場合── 六 自律と他律 第五章 会話としての正義──リベラリズム再考── 一 「正義嫌い」と「リベラル好き」 二 リベラリズムにおける正義の基底性 三 社交体と会話──リベラリズムの社会像── [増補] 三五年後の「共生の作法」──私の法哲学的原点へ── 一 反時代的精神の挑戦 二 価値相対主義の倒錯を正す 三 正義概念の批判的再編──自己の恣意と欺瞞を裁く理念としての正義 四 民主国家を破壊する狂気の暴走──いまこそ「共生の作法」としての正義へ 索 引
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