書斎の本箱に昔からしまってあるひとつの小箱。その中に、珍しい形の銀の小匙あることを私は忘れたことはない。その小匙は、小さな私のために伯母が特別にさがしてきてくれたものだった。病弱で人見知りで臆病な私を愛し、育ててくれた伯母。隣に引っ越してきた女の子。明治時代の東京の下町を舞台に、成長していく少年の日々を描いた自伝的小説。 夏目漱石が「きれいだ、描写が細かく、独創がある」と称賛した珠玉の名作。 解説・川上弘美 ※カバーの絵柄は(株)かまわぬの風呂敷柄を使用しています 前篇 後篇 注釈 解説 川上弘美 年譜 堀部功夫
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