「ふるさとは遠きにありて思ふもの/そして悲しくうたふもの」-孤独の中にあって犀星(一八八九ー一九六二)は人の世のもろもろの人間くささを歌いつづけた。厖大な詩業のうちから作者自らが選びぬいた二百十四の詩篇に、読者は芳醇な古酒の味わいにも似たしみじみとした詩情をおぼえ、心うたれるにちがいない。
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