一九八六年四月二六日、その事故は起こった。人間の想像力をこえる巨大な惨事に遭遇した人びとが語る個人的な体験、その切なる声と願いを、作家は被災地での丹念な取材により書きとめる。消防士の夫を看取る妻、事故処理にあたる兵士、汚染地に留まりつづける老婆ーー。旧版より約一・七倍の増補改訂が施された完全版。解説=梨木香歩 孤独な人間の声 見落とされた歴史、そしてなぜチェルノブイリはわたしたちの世界像に疑いをおこさせるのかーー自分自身へのインタビュー 第一章 死せるものたちの大地 兵士たちの合唱 第二章 創造の冠 人びとの合唱 第三章 悲嘆に心うたれる 子どもたちの合唱 孤独な人間の声 歴史的情報 エピローグの代わりに 訳者あとがき 解 説……………梨木香歩
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